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メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームとは、ごく簡単に言うと、次の二つの特徴がある状態です。

特徴(1)

脂質異常症や高血圧や糖尿病という病気は、一人の人に、重なって起きることが少なくありません。
そして、そのような状態では、それぞれの病気が相互に悪さを及ぼしあって、合併症が、特に動脈硬化を早く進行してしまうのです。

特徴(2)

複数の病気が重なっているのだから、いろんな症状が現れるのかと思いきや、そうではなく、たいていは自覚症状がありません。
それどころか、血圧や血清脂質(中性脂肪やコレステロール)や血糖の検査値も、それほど悪くないことが多いのです。
このため、検査値の異常があっても“軽症”だと判断してきちんと治療せず、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞の発作が起き、動脈硬化が進行していた事実に、初めて気づかされるということがあるのです。

診断されたらどうすればいいの?

過剰にたまった内臓脂肪を減らすこと

メタボリックシンドロームに当てはまるなら、動脈硬化の進行を抑えるための対処・治療が必要です。
その第一の方法は、複数の検査値異常のおおもとの原因である、過剰にたまった内臓脂肪を減らすことです。
「皮下脂肪は定期貯金、内臓脂肪は普通預金」と言われます。
皮下脂肪はたまるのも使うのも時間がかかる一方、内臓脂肪はたまりやすく消費されやすいという意味です。
つまり、幸いにも、内臓脂肪型肥満は解消しやすい肥満だということです。

体重よりウエストサイズを目安に

さまざまな病気の原因を比較的簡単に解消できるとなれば、なにもせずにいる手はありません。
エネルギーを使って、せっせと内臓脂肪を減らしましょう。
まずは、減量にこだわらずにウエストを細くすることが最初の目標です。
ウエストが細くなれば、内臓脂肪が減ったということで、多くの検査値が同時に改善できます。

一に運動・二に食事・しっかり禁煙、最後にクスリ

今の社会は自分でからだを動かす努力をしないと、運動量がどんどん減ってしまう世の中です。
自動車が普及し、駅や街中の階段にはエスカレーターが設置され、自分の足をあまり使わずに移動できます。
仕事の内容も昔と異なり、椅子に座ってパソコンを操作する時間が長くなっていると思います。
エスカレーターに乗らず階段を上る、車で5分の距離は歩いて行くといったように、毎日の生活の中で、できるだけからだを使う機会を見つけてください。

食事のとり方を見直しましょう

もちろん、運動と同時に食事の習慣の見直しも必要です。
腹八分目、寝る前には食べない、油ものは少なくして野菜を多くとる、よくかんでゆっくり食べる、お酒を飲み過ぎない。
あたり前のようなこういった「基本」を、しっかり続けることが大事です。

検査値が十分に改善しなければ薬で治療

運動や食事の習慣を改めて内臓脂肪が減っても、一向に改善しない検査値が残ることもあります。
その合は、薬を使って治療します。
なお、メタボリックシンドロームと診断される前すでに、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの薬を処方されていた場合は、その薬物治療を続けながら内臓脂肪を減らしていきます。
また、メタボリックシンドロームの診断基準には、LDL-コレステロールや食後血糖が入っていませんが、脂質異常症や糖尿病の患者さまの場合、それらもしっかりコントロールしてください。

年に一度は検査を受ける

もう一つのアドバイスは、「検査を欠かさない」ことです。
メタボリックシンドロームはもとより、高脂血症や高血圧、糖尿病などの病気や動脈硬化さえも、自覚症状、がほとんど現れません。
一度改善した検査値が、再び悪くなることもあります。
動脈硬化を抑え心筋梗塞や脳梗塞の発作を防ぐには、そのような変化を早期発見することです。
定期的に検査を忘れずに受けるようにしましょう。
もちろん、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの治療を受けているのであれば、しっかり通院を続けてください。