従来、胃の中が胃酸による弱酸性のため細菌は生息できないと考えられていましたが、医療の発展と共に胃の中にピロリ菌が見つかり、胃に関係するさまざまな病気と関係していることがわかってきました。特に日本人の胃は欧米人に比べてピロリ菌に感染しやすいと考えられています。
慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープ など
血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血(主に小児)、慢性蕁麻疹 など
※上記の病気でもピロリ菌と関係ない場合も多々あります
検査でピロリ菌がいる(陽性)と診断され、さらに胃内視鏡検査で胃炎などの病気が見つかった場合は、ピロリ菌の除菌治療を保険診療で受けることができます。除菌治療は3種類の薬を1日2回、7日間内服します。1回目の除菌治療で除菌できなかった場合は、2回目の除菌治療を行うことができ、この2回の除菌治療でほとんどの場合除菌が成功すると報告されています。(武田薬品工業株式会社発表)
当院では世田谷区の健康診断の胃がんリスク(ABC)検査を実施しております。ABC検査とはピロリ菌感染の有無を調べる検査(ピロリ菌抗体検査)と胃粘膜の萎縮の状態を調べる検査(ペプシノゲン検査)で将来胃がんになりやすいかどうかを血液検査で判定いたします。詳しくは世田谷区のホームページをご確認ください。